Excelは項目が多すぎて挫折し、スマホの家計簿アプリは自由度が足りない。そう感じている人にとって、Notionは両者の中間にある選択肢です。ただし「データベース」「プロパティ」「フィルター」といった言葉に最初は戸惑うかもしれません。この記事では、Notionを触ったことがない人を前提に、家計管理テンプレートを一から組み立てる手順を説明します。
Notinoの基本操作を先に理解する
テンプレート作りを始める前に、最低限の用語だけ押さえておきます。
- データベース:表形式やカード形式で情報を管理する機能。家計簿ではこれが土台になります。
- プロパティ:データベースの各列にあたるもの。「日付」「金額」「費目」などを設定します。
- フィルター・ソート:条件に合うデータだけを表示したり、並び替えたりする機能。月ごとの支出だけ見る、といった使い方ができます。
この3つが理解できれば、家計簿としての骨格は作れます。難しい数式や連携機能は、慣れてから追加すれば十分です。
家計簿の設計|何を記録するかを先に決める
テンプレートを作る前に、記録する項目を紙に書き出しておくと迷いが減ります。最低限必要なのは以下の4つです。
- 日付
- 金額
- 費目(食費、交通費、光熱費など)
- 支払い方法(現金、カード、電子マネーなど)
費目は最初から細かくしすぎないことがポイントです。「食費」を「外食費」「食材費」「間食費」まで分けると管理は精緻になりますが、入力の手間が増えて続かなくなるケースが多く見られます。まずは5〜8個程度の大分類から始め、必要になったら後から分割する方が現実的です。
予算については、費目ごとに月の上限額を決めておくと、後述するフィルター機能で「予算オーバーしている費目」を可視化できます。
ステップバイステップで作る
ステップ1:データベースを新規作成する
Notionのページ上で「/データベース」と入力し、テーブル形式のデータベースを作成します。テーブルは表計算ソフトに近い見た目なので、Excel経験者には馴染みやすい形式です。
ステップ2:プロパティを設定する
先ほど決めた「日付」「金額」「費目」「支払い方法」をプロパティとして追加します。日付は「日付」タイプ、金額は「数値」タイプ、費目は「セレクト」タイプにすると、入力時に選択肢から選ぶだけで済み、表記ゆれを防げます。
ステップ3:ビューを分ける
Notionでは同じデータベースに対して複数の「ビュー」を作成できます。「今月の支出一覧」「費目別集計」「予算オーバー確認」など、目的別にビューを分けておくと、毎回条件を設定し直す必要がなくなります。
ステップ4:フィルターと集計を設定する
費目別ビューでは、費目ごとにグループ化し、金額の合計を表示する設定にします。これにより、今月どの費目にいくら使ったかが一目でわかるようになります。
自分の家計に合わせてカスタマイズする
提供されているテンプレートをそのまま使う場合でも、費目のセレクト項目は自分の生活に合わせて編集して問題ありません。単身世帯なら「家族関連費」は不要かもしれませんし、共働き世帯なら「按分」の考え方を追加したくなることもあるでしょう。
重要なのは、最初から完璧を目指さないことです。1〜2ヶ月使ってみて、使っていない費目を削除する、逆に「その他」に集中しすぎている支出を新しい費目として独立させる、といった調整を繰り返すことで、自分に合った形に近づいていきます。
入力を習慣化するための工夫
テンプレートがどれだけ整っていても、入力が続かなければ意味がありません。継続のハードルを下げる方法として、以下のような工夫が考えられます。
- スマホのホーム画面にNotionのページをショートカット登録し、支払い直後にその場で入力する
- 入力の頻度を「毎日」ではなく「週1回まとめて」に設定し、レシートを溜めておく
- 就寝前の5分など、生活の中の既存の習慣に紐づけて入力時間を固定する
入力の手間が完全にゼロになることはありませんが、負担を最小限に抑える工夫次第で継続のしやすさは変わってきます。
効果はすぐには見えない
家計管理を始めた最初の1ヶ月は、正直なところ「これで本当に節約になっているのか」を実感しにくいものです。効果が見え始めるのは、2〜3ヶ月分のデータが蓄積され、費目別の傾向が見えてくる頃からというケースが多いようです。焦らず、まずは記録を続けることを優先してみてください。
まとめ
Notionでの家計管理は、Excelほど複雑にならず、アプリほど自由度が制限されない中間的な選択肢です。最初から完璧な設計を目指すのではなく、シンプルな構成で始めて、使いながら自分の生活に合わせて調整していくのが現実的な進め方といえます。まずは4つのプロパティだけで、小さく始めてみてはいかがでしょうか。


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